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zoom RSS ついに単独記事ですが内容はざっくり。

<<   作成日時 : 2011/02/01 15:11   >>

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将国のアルタイル。
感想。
前々から、ジャケ買いしそうになりつつしなかったあれ。とうとう買って読んだら
ちょう面白いでやんの。

マフくん!マフくん!!
トゥグリル・マフムート!!

たまらん。
甘ちゃんだったり、さりげ高慢だったり、勝気だったり。
私の好みからは外れたって?
否!
だいすきですよ…っ。
だって、周りの声に耳を傾けるから。
自分の役目だ、って思った瞬間に、腹が括れる男だから。
それで華奢だったり心優しかったり女装が似合ったりする、猛禽使い。
なんてわたしの大好物なの……!!

購入した順番は古本屋で見かけた順。
23471。
まあ見事に、バラバラ。
っていうか56巻よ!
話の流れ的に人気なのは分かるから
そもそも古本屋に出回らないんだろうけど!

一巻
遅れて買いました。………私、マフくんの「色香」って、内面の成長から出てきたものだと思ってたの。
ううん。もちろんそれもあるのだけど、
……コルベール戦でのあの……あの色香は何なの……
滾ったじゃない……あれは演技なの……?
さて一巻では、大まかに出来事として知っていたトゥグリル村のエピソードと、カリム将軍の人と成り。
そしてイブラヒムとの友情エピソードが見られました。
マフ君が保護されてからどんな生き方をしてきたのかとかね。妄想の余地が広がるね。
12歳で武術試験主席……目茶目茶つよいじゃんか……。
カリムさんはねー、穏健派だねぇ。
腹黒というわけではない。公私がキッパリ、それこそ白と黒に分かれてる感じ。うん。商人気質だと思う。
損得勘定に一切の妥協は無いが、私情が無いでも無い。
無いでも無い私情だけど、それを挟んでも良いところか悪いところかは分ける。
だから20年も将軍をやってきて、さらにバザールへの出資も出来てる。
戦争を避けたい「穏健派」の筆頭で居られる。
(ディワーンを二分して、その勢力の旗頭ってスゴくない?)
マフ君を最初に見つけたカリムさん。
でも親代わりかというとそうでもない気がする。
とりあえず、他の難民と同じように
(多分トゥグリル村だけじゃないだろう戦禍を被ったのは)
町か村に組み込まれたんじゃないかな?
……新しく村を起こすにしても、首都に連れて帰ったとしても、何の身寄りも無い子供が一流の教育を受けられるかというと
残念ながらそんな気は全然しないので、多分、カリムさんが信頼している人物の元に預けられた可能性は高いね。
次巻に描かれているけど、マフくん、バザールの仕組みっていうか、
法と流通システム、商品知識、審美眼、どれも一流なんだよねぇ……
一人で、それこそ商人として(しかも一流)生きていけるだけの教育は誠心誠意、身に付けさせたんだなぁ
……カリム・パジャ、懐の深い人物じゃないか。
だから、マフくんは別に軍人や将軍としてでなくちゃ生きられないとかじゃ無かった訳だよ。
それでも軍に身を置くことを選んだのなら「やれることを、やらなくちゃ」いけない訳で。
……それを選ばせたのは、母の死と、無力な自分。
その喪失感。
世の理不尽さを知ったから、黙っている訳には行かなくなったんだね。
そういう、深い、静かな、業、とでも呼べるようなそんな部分を、内包しているから将国のアルタイルは面白いんだ。
イブラヒムへの友情話、泣けた。

二巻。
マフ君将軍から降格。カリム将軍預かりなんだね!今見返して気がついた。
実質、空木が最初に読んだのはこの巻になります。
見込まれた……。
マフ君が、毒薬のザガノスに見込まれた……。
ザガノスさんは基本、カッ飛んで好戦的で
誰に対しても剣を突き立てていく性格をしているからあんな言い方になるし態度もとるし、
つまり対「若造」マフムートだから、ああなってる訳ではない。
それにしたって彼を「動かして」みようと思わせたマフくんは凄いとちょっと思う。
あの策士に手札を一枚切らせた。
(手札の総数は知らんが)
でも、出来立ての、まだどう転ぶか分からない、しかし重要度の高い手札を……。
……ま、われながら贔屓目だから、ちょっと控え目にね。
あそこでピラミスを受け取ったマフ君の資質は凄いと胸張っていうけども。
マフ君の反発と激昂は本気だと思うのね。
彼、たしかにプライド高くて沸点低めに見えるけどさ。
でもそこから我に返れることが本気で凄いと思うの。
自分がまだ全然だ、って考え直せるとこが。
マフさんかっこい〜
あの「見ておいで」が休暇をとらせる指令になったのかー
本当に公私を別ける人だねぇ、カリム将軍。シビレるわ。
シャラちゃん可愛いなぁ。
はい、この盗賊団の捕り物で、続刊を集めること決定。
なにこの麗しさーっっっ
あれだよね、筆がノった時のヒラコーみたいな色艶だよね。盗賊団の頭からはそんな匂いがします。いいにおいー。
そんでレレデリクさまからはアームストロング中将みたいな匂いがします。いいにおいー。
バルバロスが、地味に好きです。
こういうオッサンがいないとね、いい作品とは感じられない。
もちろんスレイマン・ベイも大好き。
初登場時胸が締め付けられる想いがしたさ。
是非、是非キャストは藤原さんでお願いいたしたくっっ。
きめ台詞のことごとくが藤原さんで脳内再生されるわけですよ。
戦争と戦争をしている、とかさ。
……若干イブラヒムにも藤原さん要素有るけどね……

三巻
ポイキニア。
読み返してみないと良さが分からない気がするけれど、キュロス好きだよ。
外の世界への憧れと、閉ざされた自分の境遇が、有力な権力者の子息でありながら耳役になった理由……
マフくんは、マフくんとしての在り方で、キュロスの感情を動かしたんだろうな。胸熱だ。
キュロスはポイキニアの耳役だから、ポイキニアが帝国領になっていて自由に動けない以上はそこに留まる理由が無いのよね。
あらゆる意味で有名すぎるだろう。
耳役として面が割れてるし。

ただもう、ひたすら。話が重いのは戦争モノ、戦記ものだから当然なんだけど血みどろで後味は良くないね。
敗北の味ってヤツ。
マフ君はいろんな所で血まみれになるなぁ。一巻見てから再読すると肩とか脇腹とかまた怪我しちゃってる。
前の傷は治ったのか?

四巻
まず表紙を鑑賞すること数分。美しすぎるだろう。
これで女装じゃないってんだからヴェネディックの服はけしからんですね!
中身はもうね、面白すぎて若干息切れしてた。
アビリガ!アビリガ!!
↑読了後の感想。
読んでる間はマフマフ言ってまふた。
ポイキニアの滞在期間短かったはずだけどそんなの関係無いんだな。
彼は戦争が許せないんだ。
自分含めて軍人には容赦無い。
ブレガ戦団長に詰め寄るマフくんの理想論は、甘く幼く見えるかもしれないけど本物だよ。
ポイキニア人で、友人も家族もそこにおいてきたキュロス君が、命の心配して止めに入る位に本気だよ。
意識を回復したあと、手帳(あれ?詩帳だっけ?w)書き付けて冷静になったマフくんは「無礼を働いた」とか自省してるけど。
この辺り思い返してみるとやっぱり私の好きになる主人公の、これが気質なんだろうな。
アレン君もそんな感じだなぁ。
あの子は将軍じゃないけど。
とてもとてもやさしい、痛くて暗くて重い後悔を、ずっと抱えて放さない子たち。
ああああああ、アビリガ、なにこの懐剣。この懐剣気質。
ブレガさんと嫁も良いね。
ブレガさん強い大人。とても強靭で。痩躯だけどな。
しーぶーいぃー
しかし嫁は若く愛らしく、夫婦仲もよろしいようで。
嫁の度胸も半端無いけどさ。
この夫婦にアビリガの感じている恩は本物だと思う。
だから「ヴェネディックに対してだけ忠実なヴェネディック人」なんだし、それが存在証明理由。
だからそこを護る為なら生き延びさせるためなら「不名誉」な理由で放逐されようとも何とも思わない。
それこそ「誰かの子供である事より」「ヴェネディック人であることを優先」する。
パドローネなマフくんにも身悶えた。
なにこの胸に焼きつくような、鮮やかな衝動は。
まず。チェス、鬼強ぇ。対20人とか何よ?
「あちらが商人のやり方でくるのなら、こちらは軍人のやり方でいきます」
ああ、悩む段階を経たあとの
吹っ切れたマフムート・ベイは本当にうつくしい……
ところでこれ軍事教練の一環って……対峙するのがカリムだったりザガノスだったりしたら対局どんなんなるんかな?
神の一手とか極められそうだとかちょっと思ったww
それで荒稼ぎしちゃった賞金でアビリガの負債を購って「協力」を請う。
……鮮やかさがナナメ上過ぎて、立ち合わせた皆様固まってるし。
なかでもアビリガの固まり方が物凄い和むわ。
この申し訳なさそうな顔。困惑は本物だと思うな。
そりゃ、こんなにがっつり正攻法で正面から来るとはね。
途中までは確かに悪友みたいだったキュロスがこの辺りで従者してて、ああ、ってなった。
いや、それまでも例えば船団預かりだったとことかでも従者は従者なんだけどさ。
割りと気安いのキュロスくんの良い所だけど。
役割分担としてね、そうなるよね、
ちゃんと悩んでから吹っ切れたマフムート・ベイは本当に凄いから。
なにあの覇気。演出の大事さも判ってるって言うか判ってきたって言うか。これは琴弾一座から吸収したんかな?地か?
それともカリム将軍とかザガノス将軍から見て習ったのか、軍事教練の一環だったのか。
っていうか、ヴェネディック側の思惑、全部とっさに飲み込むこの度量とか。
「理想が異常に高い」けど。
彼はその理想のために、無私になれる男だということです。
パドローネぇぇぇ←結局これが結論か。

七巻
妄 想 炸 烈 。
むっ、胸の動悸が治まらない……だと……っ
マフ君の強さが前面に出ました。
このこは、将軍なんだねぇ……いやまぁそれを目指して見聞を広げる旅に出ているんだけどさ。
人としての強さと、将軍としての強さが、眩しい。
アビリガも私兵団長は務めた男です。
ヴェネディックでその武勲を知らぬものは居ないと言われるほどにはね。
でもそれと将軍職ってのは違うんだろうな。
戦闘能力もそりゃ必要条件だろうけどさ。
トルキエ援軍の話をするときに、ポイキニアのキュロスと、ヴェネディックのアビリガを背に描いたこの意図に痺れるわー。
二人の人と成りを理解しているからこの場でこういう言い方が出来たんだろうなと。
二人も静かに佇む事でそれに応えてるな、と。
将姫、麗しいですね。
小娘では居られなかった因果な女性ではあるけれど、武人として優れている。
やっぱり5・6巻買わなくちゃだ。
弱さと痛みとを知っている強い者は、凄いよ。
ネタバレとか容赦なく読み漁っちゃってるんだけど、バヤジットがねー、切ないわー。
マフ君、バラバンを煽る為に殊更高慢に振舞っているけどさ。
バラバンの死に対しての尊厳は守っているのよね。
あの御徴の抱え方を見たか。
……バヤジットから預かったんだよ……。
彼がその手に掛けたときには五体満足だったから、だれかが首を落としたはず。
作者様はあえて明確な描写をしなかったようです。
まあ、誅したのがバヤジット。って書いた時点で役割は果たしてますからね、演出的にダブって蛇足っぽいかもね。
……そこまで弟がやらなくても、と思う反面、バヤジット以外が手に掛けることは彼にとって耐え難いことかもしれないなとか。
誅することを決めたのはバヤジットだから。
新しい将王として起つと決めたのはバヤジットだから。
ムズラク将王、バラバンをこそ……兄上と慕ったその人が将王としての道を選んだからこそ、バヤジットの思慕は深かったのだと思うから。
だからバラバンを討ち取るのは、バヤジットしか……。
でもな〜……

※以下、妄想注意※

「兄上以上に愛した人など、この大陸のどこにもいません」
それなのに、選ばざるを得なかった結末はこれだ。
言葉は真実なのに、そのはずなのに、届けたかった相手にはもう二度と届かない。

王の血を吸った外套の手触りと、命を無くしたその身の重さが胸を抉る。
どうして、どうしてこうなった。
今もそう嘆く声が無いというと嘘になる。
腕にかかるのは、人ひとりでは無く、それ以上の重さを持つ悔恨。
この温かさは、かつてのすべてだったはずなのに。
後はもう冷えて行くばかり。
永遠に喪ってしまった。
……その背中を見ることが誇らしかった。
すばらしい「王の道」を往くその背中を、預けられることが、追従していくことが、自分の誇りだった。
今もまだ、これほどまでに、胸にその想いが遺って身を焼く。

眩しい日々が。

この手で、その命を奪った今でさえ。

この心が選んだ王が、兄上が
……王の道を違えていくことが耐えられなかった。

我らの権は、ムズラクへの義務で出来ていたはずだ。
将王は、将国を守るもの。
将国とは、ムズラクの民であり、将王の血統ではない。

明白であったのに、諫言では止められなかった。
帝国のやり方は滑らかで芳しく、甘美で、抗いようもないほどに狡猾だった。

動き出してしまった事態の中で、その源流にかつて居たはずだった自分に
他に方法がなかったことも、判っていた。
何度も何度も、何千何万と幾夜も己に問い続けてきた結果だ。
こうせざるを得なかった。
……けれど本当に?
血臭と砂埃の向こうには濃紺に暮れてゆく空。
奇岩を染める紅を、つかの間のこしてやがて、闇にしずみゆく。
その青は。かつて臨んだあの蒼穹に、なんと似ていて……遠いのだろう。
いたむ目蓋の裏にはあの眩しい日々。
四将国の栄華を永遠のように想っていた……
内声を止める術は無く、絶望と重責と喪失が膝を折った。
枯れ果てたと思っていた涙が耳朶に流れ込むのを呆然と自覚する。

ここで悔恨に沈む猶予は、己には無いのに。

いまだ固く握り締めていた懐剣の柄を、血脂で滑る指で捕らえなおす。
謀反の旗頭のその末路を、
将王バラバンの死を流布して回らねばならない。

それが戦場のならいだ。
それだけが兵たちの流れる血を止めるための方法。
二つの軍に分かたれた、そのどちらも元はこの将国の民だ。
護るべき将国、護るべき領土。
このうえ亡くす者たちが在ってはならない……帰りを信じて待つものたちが居るのだから。

古い将王を討ち取ったのは、新しい将王でなければ……

「………貴方は役目を果たされた。」

間近から聞こえた声に驚き、そして、それを予測していた自分がどこかに居たことをバヤジットは知る。
振り向いた視界に入ったのは姪の知己だった。

夕映えに染まり砂塵の只中に立つその身は、自分よりも儚げな線を持つくせに、強く、映えた。
――トルキエの軍人。

刻は、止まらない。それくらい判っている筈なのに動けなかった自分がひどく弱く思える、その強さと激しさ。
ああそうだ。この流れに乗ったときから、この結末は知っていた。
この金の髪をした、歳若い元将軍よりもずっと、バヤジットは兄を解っていたのだから。

「……マフムート軍人、いま……」
軋む両手で刃をとって、横たえたその身の……

「私には東弓は使えない。地の利も貴方方に在る。残りの三将国軍の退路を断ってください。」

この肩に置かれた彼の手が震えていることが信じられずに仰ぎ見た。
……だが若い軍人の目はバヤジットを捉えては居なかった。
いっさいの私情を差し挟まない、硬質なその横顔。
震えていたのは我が身であったことに思い至る。

ここまで来て臆するのか、自分は……

そう思うと苦々しい。

「………すまない。」

眼を伏せた己に向けて、小さくつぶやかれた言葉を拾った頭が、はじかれるように上がった。

「……俺はトルキエのベイだ。」

視線の先で。斧のように鎚のように振り下ろされた曲刀が夕日を弾いて閃いた。

「………」
そう、震えていたのは我が身の方で、肩に置かれた手は震えてこそいなかった……だが、その力の強さは……
………そう、か。
留め金を引きちぎる勢いで外套を剥ぎ、そちらに差し出す。

――預けた。

声にならぬその声を、まるで聞き届けたように。細い手が差し出された外套を取る。

「……アカイブに戻るッ!」

鋭く一声を発し踵を返すその腕の中、罪深い己の衣に包まれた「あの人」を扱う所作が、思うよりずっと丁重で有ることに
安堵と、
――……言い知れない哀しさを覚えた。
彼は決して「王」では無い。
そのつもりもないだろう。

だが、慈悲を持つ「将」だった。
慈悲を、尊厳を、見失わぬ将……。
これが……違いだと、突付けられでもしたように。
氷の冷たさが指先にのこす、痺れのように。ただただ静かに染み入り……痛んだ。

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