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zoom RSS きっかけは何だって良い。だから、今日、考える。

<<   作成日時 : 2008/08/06 08:33   >>

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63年だ。
どんなに努力しても、消えていってしまう事は、ある。
どれだけ忘れたくないと誰かが叫んでいても、流されていってしまうことは、有る。
ここだって、私だって、いつとは明言できないけどでもいつか消えていく。
でもそれまでは主張。


63年間。

産まれた赤ん坊が、そろそろ自分の人生の「終り方」について考え始める頃だ。

そんなにも長い間。
人間を殺し続けているものがある。

………その手を振り下ろした人間は、覚えているのだろうか。
63年前の自分たちの「殺意」が、
今もまだ、人を殺し続けていることを。

その事実を、うけとめる事ができるのか……?

「あの時はそうするしかなかったんだ。」
人間の出せる、一応の回答なんてそんなものだろ。

でもそれは本当に
63年間も人を殺し続ける理由に足りるのか。

大量虐殺の歴史を持つ日本人が何を言うか、と考える人間もいるかもね。
でも「日本人だから言ってる」って訳でも無いんだよなぁ……
確かに『核兵器』なんて使われたのは日本が唯一だから、日本人以外の誰が主張できるのだ!という意味では「日本人だから言っている」のだけども。
『史上、稀に見る大虐殺。』というものが、本当に『稀』なのかについて考えた時に、私は「そんなに稀ではないよね。」と思う。実はね。
人種も国も関係なく。
人間の集団が武器を手に取れば、それにみあうだけの屍の山が築かれるのは『成り行き』として当然のように思う。
突き詰めた考え方だけども、大体『武器』の生まれた理由は『殺す為』だし。


どっかのばかもの集団が、パフォーマンスとして大規模な破壊と殺戮を行って。
(だってあれパフォーマンス以外の何だというの?俺たちはこれだけの武力と覚悟とお前等の包囲網をくぐり抜ける力を持っているのだ!っていう顕示欲でしょ?犠牲と標的になったのはみな誰かの子で誰かの親で誰かの友人だった、軍事とは何の関係ももたない人間たちだよ?)
どっかの大国が「報復戦争」(真の「報復」とやらは標的を定めてから実行しやがれ。なんだそのクソみたいにお粗末な『軍事大国の作戦』は)とやらを始めた時にも思ったけど。


人間の一生そこで終らせる『正義』なんて、人間の誰も持て無いよ。

例えばの話だ。

反発している老いた父が居る。
長い事この地を守って来た、と言う自負は解らなくは無いけれど、あの人は自分の頑固さを認めようとしない。
母さんがそれにどれだけ苦労をさせられたかも判ってない。
解って無いんだ。
………最近じゃ、もう顔を合わせる事もしなくなったな。
母さんが、死んでから……もう3年か……
俺の息子も、もう4歳になったんだな……とても利発な子だ。
すこし、父さんに似ている。やっぱり血は争えないものだな。
あの子は……父さんを覚えているだろうか。前に会ったときには赤ん坊だった。あの子にとっては……父さんはたったひとりの祖父なのにな……このまま、顔も写真でしか判らないままでは、あんまりだよな。
………明日。
そうだ、明日、早速、会いに行こう。息子を連れて。
あの子ならちゃんと、挨拶だって一人前に出来るよ。とても利発な子だから。
……明日。


お医者様の話では、母さんの回復には少し時間がかかりそうだ。
今まで無理をしてきた人だから……。
本当に、何を言っても聞かないで……
でもなぁ……疲れたら休みなさい、体を労わってください。そう言うだけで、私はそれを本当に手伝えていただろうか……?
休んだ分、仕事は後に溜まってしまうものだから。
だから、あの人は無茶をして来たのかもしれない。
………明日、花を持って見舞いに行こう。
それで、私に出来る事なら何でも手伝ってこよう。
心置きなく、体を休める事が出来るように……



やあ、今晩は。
今日はいい夜だね、お客人。どこから来なさったね?
……そうかそうか、良い季節になったものだねえ
まあまあ、一杯どうだね。
ん?
ああ、私かい?そう見えるかね?
いやあ、嬉しい事が有ってねえ。
息子の進学と、娘の婚姻が決まったんだよ……!
おお、ありがとうありがとう、祝ってくれるかい。
乾杯!
………いやあ……嬉しい限りだよ。
父としての務めを、ひとつ果たせた気分さ。
ん?そうか、君にも娘が?歳はいくつだ……ははは、4歳じゃ、まだまだこれから頑張らなければいけないねぇ。


こんな人が。
こんな人々が。
その爆弾が投下された場所に、居なかったと誰が言い切れるんだろう?
終らせてしまった『彼らの時間』を
誰が、何をもって、あがなえるというのか。


それが。
……63年分なんて、25万人以上のだなんて。

あまりにも長すぎて、惨すぎて、重すぎて。

それは、兵器としてでさえ、人の身に余ると。
私は思う。


今日と同じように、あの日もこうして蝉時雨が鳴り響いていたに違いない。
日本の夏特有の、湿気の多い夏の日。
私は63年前の夏の日を思い
私の居る、この夏の日を思う。

そして、私のちいさな友人たちを通じて少しだけ係わりをもってきた、
未来の事を。

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